【京都市中京区】商店街の路地裏にひっそり佇む社は、実は龍馬とお龍の愛をはぐくんだ縁結びの神社なんです。
京都三条会商店街の中ほど、公園を南に少し入って行ったところに、ひっそりと佇む武信稲荷神社があります。
平安時代の初期、右大臣左藤原良相(ふじわらのよしすけ)によって創祀された、1100年余にわたる歴史を有する神社です。
幕末、この神社の南には、幕府直轄の六角獄舎という牢獄があり、勤王の志士が多数収容されていました。その中に 坂本龍馬の妻お龍の父である勤王家の医師、楢崎将作が捕らえられていました。
龍馬とお龍は、幾度となく訪れ、神社の大木の上から獄舎の様子を伺いました。その後命を狙われる龍馬は身を隠し二人は離ればなれに。
龍馬の身を案じ行方を捜していたお龍は、ある時、武信稲荷神社の榎をふと思い出し訪れると、そこには龍馬独特の字で「龍」の字が彫ってあったといいます。京で生きているとの龍馬からの伝言でした。そのことで、再び二人は巡り合えたとの伝承が残っています。
そのことから、武信稲荷神社と御神木の榎は、縁結びの象徴として、また樹齢約850年、その生命力から健康長寿の神様として信仰されています。
幕末好き、龍馬好きの皆さんにはたまらないですね。隠れ名所なので、静かに参拝できますよ。
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