【京都中京区】鳥肌の立つような音と映像 関西初進出の京のシアターで8月13日に、大阪下町の熱過ぎる教師と生徒の物語が上映されます
烏丸通りの新風館地下にあるアップリンク京都は、ミニシアターとシネコンのいいとこどりをする施設です。上映作品はミニシアターで上映されるアート系やインディーズ、そしてドキュメンタリー作品をメインに編成します。ここで上映される一本一本の映画の向こうには世界が広がっていて、不寛容さが分断を生む社会を変えるきっかけとなるような、世界の多様な価値観を知ることができる社会のインフラとしての映画館でありたいのです。(アップリンク京都オープンに寄せて/浅井隆氏(アップリンク代表、未来の映画館プロデューサー)」と言います。
館内にはファブリック・タイプのスクリーンや田口音響研究所の平面スピーカ、イタリア、フィレンツェのパワーソフト社のアンプを使用し、スクリーンごとにベストなチューニングを施工するなど最新設備を備えた、鳥肌の立つような音と映像を楽しめる4スクリーンが用意されています。2020年6月11日にオープン以来、数々の話題作や掘り起こした名作などを上映してきました。
2021年8月13日(金)に公開される話題作「かば」は、自主映画でありながら、坂上忍さんが、「心から応援したい愛すべき良作」とまで言い、井筒和幸監督も「初めて大阪を、大人やこどもを丸裸にした映画か」と絶賛、2万人以上が上映を待ち望んでいたという話題作。
1985年の大阪の下町で、世の中の矛盾をすべて抱え込んだような中学校で、悩み苦しみながらも生き方を模索する子供たち。そんな子供たちや周りの大人たちと、一人の人間として真正面からぶつかった、実在した教師たちが、常識では考えられないような困難を乗り越えていく姿を描いた作品です。
前作、「傘の下」でも、人々が幸せや人生で大事な何かを追い求める姿を感動的に描いた川本貴弘監督は、「人間ドラマが好きなんや、今回の話が持ち込まれ、取材を進めるにつれ、三十年以上も前なのに、今でも昨日のことのように語られる当時の人々の生きざまに触れ、どんな困難があっても作品を作り上げたいと決意した。」と話します。
時には狂ったように取っ組み合いもする両親の傍らで、妹をかばって抱きかかえる貧困家庭の長女、裕子役を務めたさくら若菜さんは、「私が生まれるずっと昔の話だったので、最初は想像がまったくつかず、周りの人に聞いてもつかめることが限られていたので難しかった。でも初めての大役で、かばと過ごす時間が長かったので、最後は裕子と一緒になれたと思う」と言います。
アップリンク京都では、映画館でも美味しいものをと、こだわりのフードメニューも充実してますので、ぜひ足をお運びください。
【京都市中京区】坂上忍、井筒和幸監督も絶賛の話題作 実在した教師と生徒の壮絶物語が京都上映 川本貴弘監督とさくら若菜に聞く