【京都市上京区】北野の天神さんに2週間早く茅の輪が現れました。和菓子屋さんで水無月も売り出しましたね。北野天満宮

 北野天満宮の境内に恒例の大きな「茅の輪」が現れました。例年、6月30日に行われる「夏越の祓(なごしのはらえ)」の近辺での神事ですが、2021年はコロナ禍でもあり、密を避けての分散参拝ができるようにと、例年より2週間ほど早く設置されました。

茅の輪くぐり

「茅の輪くぐり(ちのわくぐり)」は、作法に基づいて、茅(かや)で作られた大きな輪をくぐることによって、半年の生活の中で身についてしまった災いや厄を払い、一年の後半も、無病息災、家内安全でいられるよう祈願します。

夏越の祓(なごしのはらえ)

 しめ縄にも使われる茅は、古来から厄払いに欠かせない神聖なものとされています。茅の輪くぐりは、昔、嫁探しの旅に出た牛頭天王(須佐之男命とも)が、貧乏にも関わらず一夜の宿を貸し、もてなした蘇民将来に礼として与えたとされる茅の輪によって、子孫に至るまで厄疫なく立ち栄えたとされる伝承から始まったとされています。

夏越の祓(なごしのはらえ)

 ちなみに作法はというと……。

「茅の輪の前に立ち、本殿に向かって一礼。茅の輪を左足でくぐり、茅の輪の左側を回ってから正面に戻って一礼。次は、茅の輪を右足でくぐり、右側を回ってから正面に戻って一礼。もう一度、左足で茅の輪をまたいで左側へ回り、茅の輪の正面に立って一礼。 最後は茅の輪をくぐり抜けて拝殿でお参りをする」となっています。

茅の輪くぐりの作法

また、この時期から、京都の和菓子屋さんでは、6月の旧暦名がついた「水無月」が売り出されています。古くから6月の最後の日に食べる習慣があります。

 夏越の祓の時期に、氷を食べて夏バテ予防を祈願するのは、元々室町時代以来、宮中などで行われていた行事でした。冷蔵庫などない時代、自然の氷室(ひむろ)で蓄えられた氷は超高級品、庶民には食べることができませんでした。その代わりとして、氷に似たお菓子、水無月の登場となったのでした。

「水無月」

 JR二条駅西側の「よし廣」さんの水無月は、ういろう生地が昔ながらの製法でじっくり蒸しあげられていてもっちもち、とっても美味しいです。今は、水無月もかき氷もどちらでも食べられるいい時代ですね。みなさんはどっちが好きですか?

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