【京都市上京区】御所西にある狛犬ならぬ狛いのししの神社で艶やかに花手水のしつらえがありました。 護王神社
SNSなどでこの時期話題となる花手水(はなちょうず)、京都市内では東福寺塔頭勝林寺や北野天満宮が知られていますが、京都御所の西側に烏丸通りに沿って鎮座する「護王神社」でも、芽の輪くぐりの期間中、花工房の協力により、「花手水いのちの輪」として、境内に二か所の手水鉢を美しい紫陽花が彩ります。
例年6月30日に行われている夏越の大祓は、神職のみで行われることとなりましたが、境内の茅の輪は2021年6月19日(土)より7月11日(日)まで自由にくぐることができます。
ところで、護王神社は狛犬ならぬ狛いのししが境内を守護しています。これは、奈良時代のこと。御祭神の和気清麻呂が、道鏡事件で大隅国(鹿児島県)への流罪となった際、腱を切られて歩けなくなった清麻呂の下に、宇佐八幡宮から三百頭のいのししが現れ、刺客から命を守り、清麻呂の足は治ったとの伝承に依ります。
この伝承から、護王神社は足腰の神様として知られます。三百頭のいのししとは北九州の豪族たちで、当時、最新の医術で治療したのではないかとの説もあります。ステイホームで足腰も弱っているかも知れませんね。散歩がてら神頼みもいいかも。