【京都市中京区】二条城で大政奉還の舞台への特別入室と学芸員解説会が開催されます。先駆けて報道陣に公開されました。
世界遺産・元離宮二条城で、夏の特別事業として、国宝にも指定されている二の丸御殿の「大広間二の間」への特別入室が実施されます。期間は、火曜日を除く2021年7月14日(水)~8月30日(月)まで。6日には開催に先駆けて報道陣へ公開されました。
大政奉還の舞台ともなった大広間は、通常拝観では廊下からの観覧しか認められていません。大広間二の間に入室して、徳川将軍の座す一の間、障壁画(模写)や欄間彫刻等を内側から間近で鑑賞できるのは、二条城としても初めてのこころみです。
元離宮二条城の松本直子学芸員によると、「かつて上段と呼ばれた将軍の座す一の間は二条城に3つある対面所の中で唯一、天井が二重折上げ格天井となっており、一番格式の高い部屋で、障壁画も大きな松で統一されているところからも、大広間が正式の対面所だった証、また孔雀の障壁画は、狩野探幽作」と言います。
それ以外にも、大変分かりやすく、貴重で面白い話がたくさん聞けました。特別入室の実施に伴い、7月19日と8月2日に、同学芸員が障壁画などについて詳しく解説する「学芸員解説会」が開催されます。興味のある方は、ぜひ解説会にもご参加を。但し、新型コロナ感染症対策のため、定員を超えると抽選となります。
詳細は元離宮二条城ホームページまで。