【京都市上京区】輪廻転生をテーマに真の共生社会への問題提起も。京都市内各地で10月1日からビジュアルアート展示やパフォーマンス、映像上映などをやってます。 

 京都市とアンスティチュ・フランセ関西が毎秋開催するニュイ・ブランシェKYOTOは、パリ市発祥のニュイ・ブランシェ(白夜祭)に着想を得た現代アートの祭典です。11年目を迎える今年は、「HORIZON(オリゾン/展望)」をテーマとして、2021年10月1日に、ギャラリーやアトリエ、シネマ、公共施設、寺社仏閣など40か所で、ビジュアルアート展示やパフォーマンス、映像上映などが開催されました。 
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 展示会など多数の会場の企画が2日以降も一定期間開催されています。その内、堀川寺の内上ルにある「スペースTaTE680」では、10月10日まで、「cycleー転生ー」をテーマに、京都芸術大学大学院グローバルゼミの現代美術作家グループが鋭く社会に訴えかける作品を展示しています。キュレーターとして同ゼミの清田菜央さんが企画しました。
 いずれも、ヒンズー教の教えにある輪廻転生の5つのステップ(戦、雨、大地、男、女)を根底に、本当の意味での共生を考えるため、商品化、ブランド化されたと思える現代のSDGsへの問題提起だといいます。
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 梶原瑞生さんは、戦時中に曲の内容が祝典に相応しくないとして日本政府側が拒否し、演奏されることはなかったと言うイギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテン鎮魂歌を銅板アートとして復刻展示し、国家のアイデンティティーなどについて語りかけています。
 石井潤一郎さんが、最後の一滴まで使われた後、大地から再生するといううるしを採取する様子をドキュメントのした映像作品と、捨てられる筈のうるしの枝に高級うるしを塗ることによって価値を再生し、消費社会への問題提起をする、おーなりりゅうじさんの作品がコラボ展示されていました。
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 他にも、日本書紀の神代の章をレースカーテンにしたため、風化によって削られたフォルンフェルスを配した今子青佳さんの「天地既剖」は、「かの世」を表します。また、男女の二極化を崩す丸いものをゴーストライトでライトアップし、魂をオーブに例えた太田恵以さんの作品が展示されています。
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 会場となった「スペースTaTE680」は、オーナーの西田勝一さんご夫婦が運営するレンタルスペースです。西陣エリアでの地域活性化に貢献できないかと考え、元織屋さんの築55年の物件を購入したのが始まりです。
 西田さんは、「京都の西陣エリアは、伝統的なお店に加えて個性的なお店が増え、街の魅力が高まりつつあります。イベントの企画者や教室の主催者の方、お気軽に見学またはお問い合わせください。」と呼び掛けています。
 ニュイ・ブランシェKYOTOでは、他に、河原町御池下る香老舗 松栄堂 薫習館で、「あなたが鴨川に橋を架けるなら」をテーマに、川俣正と学生らの模型展示も行われていました。
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