【京都市中京区】どろぼうしてでも食べたくなるお菓子の老舗が、昭和レトロな店で、恒例のかき氷を始めました。 うれしなつ菓子 格子家

 そろそろ暖かくなってきましたね。二条城の南側、神泉苑の隣にある「うれしなつ菓子 格子家」が恒例のかき氷を始められました。

黒ゴマのかき氷

 この店のお菓子に使われている、本場沖縄の小浜島や波照間島の黒砂糖を使った黒蜜や黒ゴマのかき氷が人気です。食べてみると、こんなにごまが氷に合うとは驚きでした。黒砂糖のコクのある甘さが、きめの細かいサクッとした氷にしみわたって、美味しい。

うれしなつ菓子 格子家

「うれしなつ菓子 格子家」は、菓子製造卸を専門として大正元年に創業されました。平成元年に自宅の町家を改装して格子家を開店。店舗前の赤もうせんのばったり床几や、井戸水で冷やしている冷やしあめ、ラムネなど、昔のノスタルジックな感じがたまりません。

ばったり床几や、井戸水

 ここの名物は、なんといっても、揚げたおこしを黒糖に漬け込んだ京しゃんこ「どろぼう」です。むかし甘いものが少なかった時代にどろぼうしてでも食べたいと言われこの名前がついたといいます。「しゃんこ」とは、米や粟など穀物を黒砂糖で固めた「おこし」のことです。

京しゃんこ「どろぼう」

 表面はカリッとしていますが、中はもっちり柔らかく、黒糖の優しい甘さが口にしみわたります。ついつい、一袋全部食べてしまいました。

黒糖の優しい甘さ

 星野源さんが好きな四代目店主・田中 悠さんは、以前の仕事を辞めて店を継ぎました。

「昔は京都にも多くのしゃんこ屋があったのですが、今では格子家が最後の一軒となってしまいました。昭和がどんどんなくなっていく中で、外観や店内の雰囲気も、初代より受け継いだ昔のままの味もそのまま残したい」と語ります。

四代目の店主・田中 悠さん

 二条城や神泉苑、二条陣屋などの見学の後などには、ぜひちょっと一息、ほっこり立ち寄ってくださいね。

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