【京都市下京区】江戸元禄から幕末の歴史風情溢れる島原散策のあとに、新選組推しの誠の湯さんでの~んびり骨休めはいかがですか!
緊急事態宣言の延長と同時に一部要請緩和の措置を受けて、2021年5月12日(水)には、太秦天山の湯、壬生花の湯など京都市内のスーパー銭湯も続々と営業を再開しています。京都市の登録有形文化財・島原大門を入ってすぐの「誠の湯」も終日営業を行っています。
同施設の若旦那さんによると、「誠の湯」は、昭和十年に焼失した揚屋・松本楼の跡地に、ご子息がその伝統を受け継ぐ湯の宿・松栄の浴場施設ですが、外湯としても開放されていて、現在は、旅館のおもてなしの心の行き届いたスーパー銭湯としても人気です。
富士山溶岩風呂で、遠赤外線効果のあるお風呂を堪能した後には、館内レストラン・花車で、旅館の板前さんが手掛ける懐石弁当やランチがリーズナブルに食せるほか、夜は本格懐石料理などもゆっくりと楽しみながらくつろげます。
さて、日本最古の花街として上七軒や祇園と肩を並べて隆盛を誇った島原も、大政奉還の年でもある慶応三年(1867年)に建て替えられ、現存する島原の大門を入ると、現在は住宅街が広がっています。
輪違屋は、上戸彩さん主演のドラマ「女たちの新選組」(2007年)でも、藤野涼子さんや松井玲奈さんがヒロインを演じた映画「輪違屋糸里~京女たちの幕末」(2018年)でも舞台となった、江戸時代元禄元年創業の現存する揚屋兼桶屋です。いずれも浅田次郎さんの小説「輪違屋糸里」が原作となっています。
幕府公認の島原の舞太夫は、知識、品格、遊芸とすべてにおいて極上で、大名や公家たちの相手を務めた芸妓の最高位だったと言われています。
角屋は日本に唯一現存する揚屋建築の遺構として重要文化財にも指定され、現在は「角屋もてなしの文化美術館」として公開されています。(緊急事態宣言中臨時休業)
幕末には西郷隆盛・久坂玄瑞などの勤王の志士たちが会合を行い、一方で、彼等を追う立場の新選組が集った場所でもありました。新選組の初代筆頭局長芹沢鴨は、この角屋での宴会の夜、屯所の八木邸で暗殺されています。刺客の中には、土方歳三や沖田総司らもいたと言われています。
歴史ロマンあふれる島原も、最近では訪れる人も少なめですので、ゆっくり散策できるかもしれませんね。