【京都市中京区】京のメインストリート、御池通りのあちこちで色とりどりの紫陽花が咲き誇っていますよ!
「まるたけ、えびすに、おしおいけ、あねさんろっかく、たこにしき ……」と続く京の通り歌。現在では御池通りはその中でも、最も広い通りとされています。
諸説ありますが、かつての三条坊門小路が、現在の二条城から三条通の辺りにあった神泉苑という旧御所の庭園の法成就池に通じていた道であることから、江戸時代中頃に御池通りと呼ばれるようになったとも言われています。戦後、都市計画に基づき、現在のような広い通りとなりました。
昭和30年代には、祇園祭の見物客増加に伴い、山鉾巡行ルートが広さのある御池通に変更されました。時代祭でも巡行ルートとなるなど、今では、京都のメインストリートの地位を持つに至っています。
さて、歩道沿いには街路整備もされていて、釜座御池や富小路御池、木屋町御池近辺などに、色とりどりの紫陽花が咲き誇っています。
自転車での通勤、通学も増えているようで、時々足を止めてスマホを向ける人の姿もありました。
言問はぬ木すらあぢさゐ諸弟らが練りのむらとにあざむかえけり 大伴家持
古来には、色が変わりやすく、実を結ばない花なので紫陽花が人を欺く不実なものとされていたりもしますが、みなさんはこの時期何を感じますでしょうか。