【京都市上京区】北野天満宮に8月7日の祭りに向け、七夕飾りがいっぱい。大福梅の天日干しに花手水、宝物館刀剣公開もあって面白い。
旧暦の七夕は、2021年8月7日だそうで、北野天満宮ではこの日、七夕祭りが開かれます。それに合わせて、境内には数えきれないほどの七夕飾りが飾られています。氏子さんや参拝者も願い事を奉納できるようになっている他、近隣の学校や保育園などからたくさんの願い事が寄せられました。
さすがは学問の神様、菅原道真公が祀られているとあって、「志望校に合格できますように」「国家試験合格!」などの試験に関わる願い事が多いようでした。また、「新型コロナが早く収まって、普通にみんなと会いたい」などの願い事もあります。
また、境内では、正月の祝い膳で、お節料理やお雑煮を食すときに欠かせないとされる縁起物、大福茶(煎茶に昆布や梅を入れた縁起物)用の梅、3万個が土用干し(天日干し)されていました。境内に植えられた梅の実をこの時期に収穫し、塩漬けしています。事始めとされる、年末の12月13日に授与されます。
大福茶を飲む習慣は、平安時代の天暦5年(951年)に都で疫病が大流行、この時、空也上人がこのお茶を病人に振る舞ったところ、疫病が収まり、村上天皇が正月にお茶を服すようになったとの故事に由来します。
手水舎には「北野の花手水」が綺麗にしつらえてありました。祇園祭でも厄除や疫病退散を願い生けられるヒオウギ尽くしの花手水です。錦市場の「花つね」さんが生け方奉仕されています。
さらに、7月10日(土)から9月30日(木)まで、宝物殿特別公開が開催されていて、平安時代、武将・渡辺綱が鬼を切った伝説の太刀「鬼切丸(別名:髭切)」(重要文化財)や、加賀前田藩が奉納した金蒔絵の鞘(さや)に浅葱色が美しい糸巻太刀拵(いとまきたちこしらえ)の「恒次」(重要文化財)、豊臣秀頼奉納の「國広」(重要文化財)など、人気の刀を含む刀剣、約30振が一挙に公開されています。
刀剣女子も必見です。今、北野天満宮の境内がいろいろあって面白いですよ。