【京都市下京区】平重盛創建の寺院の中にある一流ホテルのレべチな朝御膳を食べてきました。朝食だけでも入れます。
四条寺町を下がったところにある浄土宗の多聞山鐙籠堂浄教寺は、承安年間(1171~75)に平重盛が東山小松谷の邸内に四十八間の御堂を建て、鐙籠堂と称したのが始まりとされ、その後、天正年間に豊臣秀吉の洛中寺院の地所整理により現在地に移転した、500年以上続く由緒ある寺院です。境内には三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺があります。
和の風情あふれるレストラン「僧伽小野 京都浄教寺」は、ミシュランガイドにも掲載された福岡の「僧伽小野 一秀庵」の2号店として、2020年の9月に県外初出店を果たしました。宿泊者以外でも入れるレストランでの朝食が人気です。
権田 昭義料理長は、「手間を惜しまず、自然の恵みを生かした料理を。京都という歴史ある街で楽しんでほしいので、一年の行事や四季折々の風物を細やかに愛でる、日本特有の情緒を朝食に込めておとどけします。定番から個性的なものまで種類豊富な野菜を使用していますので、朝の栄養補給にもぴったり。手作りの味をぜひご堪能ください」と話します。
選べる朝食は3種類あります。奇瑞(めでたいことの前兆)や往生(仏の浄土に生まれること)に現れる紫の雲 をイメージした「紫雲」。仏や菩薩の心身から発する光、智恵や慈悲を象徴する「光明 」。青蓮華の略で、神聖、高潔の象徴とされ仏典では睡蓮を意味する「青蓮 」。2種類の鰻料理からメインを選べる「青蓮」にしました。
御膳の運ばれる前に、全国選りすぐりの「お目覚めの煎茶」が2種類出されます。八寸(胡麻豆腐、焼き魚、生麩田楽、出汁巻き、小松菜のお浸し、ご飯のお供3種)、香りと食感が楽しめる蕎麦の実入り茶碗蒸し、脂ののったサーモン西京焼き(かんぱちやさわらの若狭焼きなどが出されることも)、見た目も美しい。
お米一粒一粒が立った美味いごはんに、蒸して余分な脂を落とした鰻と牛蒡の玉子とじ がよく合って食欲が増します。ごはんは、京都の丹波産のお米を玄米で取り寄せ、店内で毎日精米して羽釜で炊いているそうです。もちろんお代わり自由です。寺町の風情を味わいながらのお散歩途中に立ち寄ってみてください。