【京都市上京区】日本庭園と美しい紅葉のコントラストが見事! 相国寺特別拝観と疫病封じのお守りや五芒星探しもあります。
相国寺(しょうこくじ)は、京都五山第二位に列せられる名刹です。正式名称は萬年山相國承天禅寺。十四世紀末、室町幕府三代将軍の足利義満により創建されました。現存する法堂は日本最古の法堂建築として1605年に再建された物を今に伝えています。実は金閣寺も銀閣寺もこの相国寺の山外塔頭(たっちゅう)です。
開山堂はその名のように開山夢窓国師の木像を安置している堂で、境内で最も大切なところです。庭園は禅庭・枯山水の完成者として名高い高僧・夢想疎石の作庭で、築山と流れの「山水の庭」と、御影の切石に縁取られた白砂に庭石を配置した「枯山水平庭」がひとつに同居し連携している珍しい形式です。
この庭園と紅葉とのコントラストは見事としか言いようがありません。法堂の狩野光信筆の蟠龍図(ばんりゅうず)は手を叩くと反響するので鳴き龍とも呼ばれています。法堂、方丈とともに2021年の12月12日(日)まで、秋の特別拝観が行われています。
また、第6波を封じ込めを祈って、新型コロナ退散を願って、経典を収めたお守りも作られました。「卻瘟神呪」(ぎゃくおんじんしゅう)は、釈迦が十大弟子の筆頭でもあった阿難尊者に授けたとされる経典で、江戸時代初期に疫病を収めたとされています。現在は臨済宗のみが読踊を続けています。江戸時代の先例に倣い、1200度の高温で焼いた黒い竹筒の中に経典を収めて封をしてあります。相国寺によって祈祷済みで、ふりがなと現代語訳を載せた紙が添えられています。
次の時代を担う若い人たちにも寺院や仏教美術などに興味を持ってもらいたいとの思いから、境内のどこかにある、五芒星が掲出された珍しい鬼瓦を発見すると粗品を進呈するミニイベントも開催しています。まだ比較的混雑も少ないので、見どころ満載の相国寺へぜひ訪れてみてください。
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